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治療法
「愛のお言葉」(大野ドクター)担当Ver
[俺を支えてくれるキミが何よりも好き。]

「・・・智?」

今、あたしの目の前で玄関のドアにもたれて座り込んでいるのは紛れも無く智だった。

「何で・・・?てか、こんなとこで何寝てんのよ。」

こんな所で寝られても迷惑なので、起こす事にした。

「ちょっと、智。智ってば!」

智:「ん〜ッ・・・。」

「どぅしたの?」

智:「ん・・・。ぁ、おはよー。」

ぃや、おはよーじゃなくて・・・。
しかも夜だし。

「朝まで釣り行って来るって言って行ったんじゃなかったの?」

智:「うん、そのつもりだったんだけどね。そーぃや、明日仕事だったw」

なんだそれw

「とりあえず中入ろうか?w」

智:「うん。」

と、あたしの家に2人で帰宅した。

「智、いつから待ってたの?」

智:「朝出ていって、船乗って、釣りして、仕事あんの思い出して、夕方あたりに帰ってきて、待って、今。」

ちゃんと今に至るまで丁寧に教えてくれたw

「そぅだったんだw・・・。何ご飯から食べてないの?」

智:「・・・朝?」

「大丈夫?」

智:「死んじゃうかも。」

死なれては困るので、ご飯を作る事にした。

「智、出来たよ!」

智:「ぉーうまそー。ありがとう。」

フニャっと笑う。

「ぃえぃえ。」

智:「いっただきまーす。」

「どぅぞ。」

智:「うまい!」

「それは良かったw」

本当においしそうにパクパク食べる智を見ていると、幸せな気分になってくる。

「ねぇ、智。」

智:「ん?」

「智ってさ、何でも出来るよねw」

智:「・・・ふぁんでもっふぇ?(何でもって?)」

彼は口一杯に食べ物を入れて、必死に喋っていた。

「例えば。。ダンスとかさ、歌とかさ、美術センスあるし・・・。出来ない事はないって感じw」

智:「ふぁにをひまさらw(何を今更w)」

「ねぇ、何が一番好き?」

智:「ふぇ?ふぁにがって・・・ゴホッ、ゲホッ!」

「ちょ、大丈夫!?」

智:「あー、むせた。死ぬかと思ったw」

「食べながら話すからでしょw」

智:「ヘヘw・・・。何が一番好きかって?」

「うん。」

智:「ぅーん。そーだなぁ。」

悩むだろぅなーw何でも好きそうだもんねw

智:「俺はねぇ・・・。俺を支えてくれるキミが何よりも好きだよ。」

「えッ・・。ってそれ、選択肢にないよーw」

智:「いいじゃん。本当の事なんだからw」

と、恥ずかしくなったのか食べる事に集中し始めた。

「ありがと、智。」

智:「モグモグ・・・・。」

あたしの言葉は聞こえなかったようです(笑)

智:「ぁー、お腹一杯!ご馳走様。」

「うん、片付けとくから。ゆっくりしてて?」

智:「ありがとう。」

智はイスから立ち上がると、ソファに寝転んだ。

あたしも片付けを終えてソファに向かう。

「ねぇ、さと・・。あれw」

ソファには、安らかに眠る智の寝顔があった。

「寝ちゃったよwまぁ、玄関前で寝られるよりマシかw」

と、寝ている智の隣に座る。

しばらくするとあたしにも睡魔が襲ってきて・・・。

智より少し遅れて夢に溺れていった。



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あきゅろす。
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