治療法
「愛のお言葉」(相葉ドクター)担当Ver
[好き!好き!!好き!!!も〜だーぃ好きッ!!!!]
チンポンポンポンポーン、ポンポンポンポンポンポンポンポンポポン〜♪
「A・RA・SHI」に乗せたこのメロディーのチャイム音はもしや・・・。
雅:「あーけぇてーぇ!相葉くんだよーッて!」
やっぱり・・・。
ガチャ。
「雅紀ッ!何時だと思ってんの!?迷惑でしょ!」
雅:「ごめん、ごめん!上がるね。お邪魔しまーッす!」
邪魔するんなら帰って頂きたい。
ぃや、本当に。
ため息をついてリビングに戻ると、あたしの愛犬と戯れる彼が目に入った。
雅:「ぉー!お前は可愛いねッ!ぁれ?また可愛くなったんじゃなぃ!?」
それ、普通自分の彼女に言うもんじゃない?
雅:「もー、大好きッ!」
彼女の犬に言ってどーすんのよ・・・。
「よかったねー雅紀に遊んでもらえて。」
すると雅紀がこちらを向いた。
雅:「何?遊んでほしーの?」
ッッッッ・・・。
「別に。」
雅:「かーわぃくなぃのッ。ねぇ?」
と再び犬と向き合う。
ヘッ。何とでもおっしゃってくださいッ。
しばらくするとワンコは眠くなったのか飽きたのか。
自分の寝床へと戻っていった。
雅:「ぁー・・・。寝ちゃった。」
「もう、寝る時間だからね(笑)」
と、時計を見る。午後10時。
雅:「で、最近どう?忙しい?」
「べーつに?雅紀は?」
雅:「俺もべーつに?」
「何それ(笑)」
雅:「ウヒャヒャヒャヒャ!」
いつも愛犬に対する雅紀の行動言語に嫉妬して、心の中で文句ばっかり言ってるけど、いつも笑って終わる。
雅紀と笑っていると何もかも洗い流される。
そこが雅紀のズルイとこ。
だから、文句一つ言えた事がない。
雅:「ねぇ!暇だしさ、相葉しりとりやろうよ!」
「それ前やってつまんなかったじゃん(笑)」
相葉しりとりというのは、彼自身が考え出したしりとりで、相葉の「あ」から始まって、雅紀の「き」が最後につくと負け。というもの。
これがまた意外と最後に「き」が付く単語、多いんだわ。
雅:「あの後、メンバーにやったら好評だったよ?」
絶対嘘だ(笑)
「うっそだぁ〜!」
雅:「マジだって!翔ちゃんがね、超おもしろいって!他は白けてたけどさっ!」
それ、翔くんの心優しい気遣いだよ(焦)
「そッ・・・そーなんだ?」
雅:「ね?だから、いいじゃん!」
いいのか(笑)
「まぁ・・・いいけど。」
雅:「じゃ、俺からね。嵐!」
雅紀は必ず「嵐」から始める。
どんだけ嵐好きなんだよ(笑)
「し?し・・・。」
雅:「ね、普通にやっててもつまんないからさ、負けたほうが夜食作るってどう?」
「ぉ!いいじゃん!」
雅:「負けてもいやだは無しだからねー!」
「分かってるって!し、だよね?シラス!」
雅:「シラス食いてぇ〜!」
「作る時に入れよっか。」
雅:「うんうん!ス?す、す、す・・・。睡魔!」
「そんな単語どっから出てきたの(笑)」
雅:「リーダーがね、今日ずっと睡魔がぁ〜睡魔がぁ〜って言ってたの。」
「なるほどね(笑)」
雅:「次、ま。だよ!」
「ま・・・ま・・・ま〜ぁ?」
「ま」って何!?やばいッ!出てこないッッ!
・・・雅紀!そーだ。雅紀だ!
雅紀の事が・・・好き!
どうだろう?
雅紀びっくりするかな?
たまには・・・いいよね!
「ンフフっ。えっとねぇー、雅紀の事が好き!どう?」
雅:「・・・。」
雅紀はポカンとしている。
うっわ。完全にスベッた。
やばっ。何?この空気。
「ぁっ・・・ぇと、雅紀?」
すると雅紀はニッコリと笑った。
雅:「最後にき、付いたぁー!負けーっ!」
ぁー!何、だからあの空気だったわけ?
めっちゃくちゃ恥ずかしいじゃん・・・。
「あっ・・・ほんとーだ。シラス使うんだよね。夜食、作ってくる。」
と、立ち上がりキッチンへ向かおうとした時だった。
雅:「俺も好き!好き!!もーっ、だぁい好きっ!!!」
雅紀が後ろから勢いよく抱き着いてきた。
「ぬわっ!雅紀!?」
寝床に戻って寝ていたはずの愛犬が、羨ましそうに私たちを見上げていた。
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