治療法
「愛のお言葉」(櫻井ドクター)担当Ver
[ね、へタレでもずっと一緒にいてくれる?]
翔:「ねぇーえ。」
「なぁーに?」
今、あたしは愛しの彼、翔に膝枕してもらっちゃってます。
頭なんかも撫でてもらっちゃてたりして。
要するにラブラブ中です(笑)
翔:「なんか作って。」
「はぃ?」
翔:「だから、腹減った。」
ぃや、そんな可愛い顔して言ってもね?櫻井さんよ。
「えー。めんどくさいー。」
チラッと顔を見てみる。子供のように真っ黒くて純粋な瞳があたしを捉えて離さない。
「もぅー。・・・仕方ないなぁ。」
翔:「よっしゃ!」
「その代わり・・・。」
翔:「え!?」
そんなビビんなくても・・・。変な事するんじゃあるまいし。
「愛情表現して!」
翔:「・・・ぁ?あ、あ、あ、あ、愛情表現!?」
「あ」って何回言うんでしょうね(笑)この子は。
「うん。何でもいいから!」
翔:「・・・お前なぁ、そんな事しなくたって俺が大切に思ってるって知ってるだろ?(笑)」
「だぁーかぁーらぁー、言葉にしてくんないと本当に思ってるか分かんないじゃん。」
翔:「ッッッ・・・。」
「ほら、言って?」
翔:「おッ・・・俺は、お前の事がッ。・・・好き?」
なぜ疑問(笑)
「ふぅーん・・・。好きなんだ。」
翔:「ぁ!・・・。大好きッ!!」
「大好き・・・ねぇ?愛してはくれてないと?」
翔:「ッ。。。もぅ、いいだろ?俺、そこまで言えねぇよ・・・。
愛してるの一言言えない彼氏がどこにいんの!?
まぁ。現にここにおりますけども。
「翔のバーカ!もぅ、ご飯作んない!」
と翔の膝から頭を上げて、翔に背を向けた。
「フンッ。」
翔:「拗ねんなよぉー(泣)」
「誰のせいで拗ねてると思ってんの!」
翔:「・・・俺?」
「翔しかいないでしょ!」
ったく。いくらのへタレでも、愛してるぐらい言ってよ!
あたしだって不安になる時ぐらいあるんだから・・・。
翔、本当にあたしの事好きなのかな・・・。
翔:「愛してる。」
耳元で囁くように聞こえたあなたの声。
その声が愛しくって、愛しくなって。
後ろを振り返ると・・・。
「翔、顔真っ赤(笑)」
つい、笑ってしまった。
翔:「うるさぃ!」
「でも、嬉しかった。」
翔:「ぅん。もういいだろ?早くご飯作ってよ。」
「わかった!」
と、あたしはキッチンへ向かった。
ご飯を作っている時は終始、顔が綻んでいた。
翔、たまにはやるじゃん。
そして、料理も終盤に差し掛かった時だった。
「うわぁ!何!?」
翔がいきなり後ろから抱き付いてきたのだ。
翔:「ほんっとうに、ほんとーに愛してるから・・・。」
そこであたしを自分の方に向かせた。
翔:「こんなヘタレな俺だけど・・・ずっと一緒にいてくれる?」
急な申し出に戸惑うあたし。
「え?何?急に。」
翔:「べっ!別になんでもねぇよ?」
急に焦りだす翔。
翔:「ってか、ご飯できた?」
「ぇ?ぁ。ぅん。できたけど。」
翔:「そっか!じゃ俺持っていっとくね!」
と両手に料理が盛られた皿を持ってキッチンを出て行った。
その時に見えた翔の背中がいつもより、ちょっぴり男らしく見えた。
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