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その男、山井彰(仮)
〜ありふれた日常の中で〜 −2−
「そっちから約束しておいて、どうして遅刻するのよ。」
「すみません。妄想にふけていました。」
「はぁ。何を言っているのかしら。ところでどこに買い物に行くのかしら。」
先日立てておいたフラグをすっかりと忘れていた。買い物に行くとか何とかを彼女に言ったはずだ。
「そうでしたね。えーと、GOODショップ木村という店なのですが、そこで限定品を二つ買ってもらいたいのです。もちろんお金は、私が出しますよ。」
「いったいどんなお店なのかしらね。いかにも「怪しいお店」みたいな名前だけど・・・」
一般人からしてみればとてつもなく怪しいお店のはずだ。普通のキャラグッズを取り扱っているお店なのだが。
「とりあえず、さっさと買い物を済ませちゃいましょうよ。」
駅からその店までは、歩いて10分程度の距離にある。その10分の間に何かのイベントが発生することもなく目的の店の前に着いた。
「山井・・・。ここ、やっぱり怪しい店よね。」
見た目的には怪しいとは言い難い店なのだが、何分その周囲の雰囲気が違っている。
「キャラグッズを置いているお店ですよ。なかなか品揃えがいいんです。さぁ入りましょうか。」
結果としては限定品のキャラグッズを計4個買うことができた。それなりにいい収穫だったと思う。
「まだ、時間がありますけど帰りますか。何なら送ってあげてもいいですが。」
「別に一人で帰れるわよ。あぁ疲れた。じゃあ帰るね。」
そう言って彼女は、帰っていった。そろそろ俺も帰るとしよう。

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