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その男、山井彰(仮)
〜いわゆる日常の一部〜
「今日も一日が始まってしまったな。地球よ!ガイアよ!一日くらい休んでくれたまえ。むしろ休んでください。お願いします。ほら、ね〜、疲れているでしょう、きっと・・・はぁ。」
「山井!あんたとてつもなく規模の大きい願い事を白昼堂々と言うんじゃないわよ!」
ものすごく頭が痛い。一体どんなもので頭を叩かれたのだろうか。頭をおさえつつ上を見上げるとそこには、幼馴染の鳴瀬の姿があった。
「いいじゃないですか。地球だって年がら年中働いているのですし。」
その通り。地球は止まることなく公転し自転している。まあ、地球が止まることになればそれは、地球滅亡寸前の話なのだろう。
「よくないわよ。全人類が、全生物が困るって言うわよ。」
「ここに困らない人がいますが・・・」
「あんたは例外よ」
すっぱりと切り捨てられた感じの印象が俺の心を爽快にさせている。あぁ、なんて気持ちがいいのだろう。この、普通の人が嫌がるようなことこそが、僕にとっては最大の充実感になる。間違ってもMとかそういうのではない。勘違いしないでくれ。
「山井の顔。なんていえば言いのかしらね。主人公がやっちゃいけないような、そうね、変態みたいな顔になっているわよ。」
どういうことだろうか。僕は、そういった表情を出さないキャラで通っているはずなのだが・・・作者の意思がこの作品にでているのだろう。頼むから、そういったキャラ改変はやめてもらいたいものだ。
「もしも〜し。山井。山井君。おーい。」
だいたい、この物語だって作者の暇を潰すためだけに製作が進んでいる。前回は、途中まで作って飽きたとかなんとか言って放り投げてたし・・・完結させる気があるのだろうか。
「山井、どうした。返事をしなさいよ。」
おっと、この物語上ではそんな話はどうでもいいことのはずだ。そろそろこの物語に戻ることにしようか。
「あ、ええ何でしょうか・・・」
「あ、ええ何でしょうか。じゃないわよ!いくら呼んでも返事しないし顔が変態のままだったし。気持ち悪かったし。」
とてつもなく酷いことをさらさらと口にする鳴瀬。状況が状況だけにそういう風に見えてしまったのだろう。くそ、作者の奴め。また、キャラ改変したな。頼むからやめてくれ。そろそろやめてもらわないとストーリーの進行に支障を来たすぞ。
「鳴瀬。どさくさにまぎれて、さらっと酷いこと言いましたね。」
「そ、そうだったかしらね?何のことかな。ははは。」
そのセリフを聞いてあなたの心情がぐらぐらと揺れているのは容易に考えることができますよ。しかし、ここでそれを言うのは、口喧嘩の発生源になりかねないので心にしまっておきましょうか。


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あきゅろす。
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