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未来地図-The Future Maps-
伝染する噂−1−


今日の授業が終わり俺は、今朝見た看板の下に行ってみた。
(あなたは、自分の未来をみてみたいですか?)
「昨日のホームページと同じ事書いてやがる。」
 昨日見た時は、アクセスカウンターは一桁台。どう考えたってこんなことが起きるなんてあり得ないだろう。情報社会といわれ、ほとんどの家庭にインターネットが普及しているとはいえ、一晩でここまで広まるなんてどう考えてもおかしい。あんな、何にもないサイトが有名になるなんて。巨大掲示板で叩かれていたとしてもそれは、一部のコアな人間にしか知られないはずだ。それが、現実になっているのだから、どうなっているということだ。
「まったく、意味が分からないな・・・。」
俺は、あの事がどうしてこうなったのかを調べてたくてしょうがなかった。

ガーガー。

家に帰るなり自室にこもる。俺のパソコンはなかなかに年期の入ったものだ。スペックはさほど良くないが、使い心地は、なかなかにいい。たまに、ブラックアウトして大事な資料作りが初めからになったこともあったが・・・。
「さぁて、未来地図について調べてみますか。」
カタカタカタ。俺は、ブラインドタッチが得意だ。だからどうしたってわけでもないけどな。ちなみに、冬治はこういう機械ものは全然だめなようだ。前に、冬治にパソコンを使わせたら見事にフリーズしたな。あれは、問題がないのに発生したっけ。あいつは、特殊な電波を発信しているのだろうと思ったこともある。
「昨日のサイトが、検索上位に食い込んでいるだと!」
 まったく、世の中変になっているんじゃないだろうな。昨日見たサイトに足を運んでみると、アクセスカウンターは既に十万ヒット以上になっていた。一晩でこれはないよな。しかも、コンテンツは相変わらずひとつだけ。


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あきゅろす。
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