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未来地図-The Future Maps-
噂の都市伝説―3―
翌日、俺の学校ではあのサイトの事が噂になっていた。

何故だろう…。

昨日見た限りだとアクセス数は一桁台だったはずだ。学校中の生徒が知っているわけはないだろう。

校門をくぐって玄関へ行き下足をしまおうとすると、その場であの噂が聞こえてきた。

何かがおかしい…。

いつもなら噂なんて気にしないことだが、今日はその何かが気になって俺は教室に走っていった。

友人の菊池冬治と幼なじみの大橋雪花が昨日のサイトについての噂話に華を咲かせていた。

「やあ、稜夜。今日は朝から息を切らしているけど、何故息を切らしてるのか聞きたいのだよ〜。」

冬治は小学生からの付き合いで印象としてはなかなか抜目がない。洞察力に優れているといったもので、そんなわけで俺の気持ちを読み取っている…だろう。

「学校中で未来地図の噂が立っているが、なんでみんな知っているんだ。」

「おかしなことを言うわね。そんなの当たり前じゃない!」

俺はおかしいのか…。雪花の一言は何故かいつもと違って聞こえる。こいつは物心ついた時には既に一緒に遊ぶような仲だった。そのせいなのか、幼稚園から今に至るまで同じクラスだったしいつも隣の座席だったわけだ。そんな雪花が俺の知らない一面を見せているように見えた。

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