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Fate
*


朝ベッドを降りて一息



今日も来た
いつも楽しい学校



今日も天気は

晴れ




朝起きるのは

得意




髪を整えて家に行ってきますを小さく言う。





風が気持ちいい。









ねぇ










「おはよー!」
「あー、おはよー!」


登校中皆それぞれ会話が弾む





学校もあと、1年…




寂しい。
すごく寂しい。




楽しい毎日だった。
いい思い出しかない。




皆仲が良くて、笑っている。
そんな友達。

面白くて、優しさを感じる。
そんなクラスメイト達。




けどまた春が来た。

この学校3回目の春。

つまり高校生活最後の春。




「よし、思いっきり楽しもう!」





焔は前を向いて呟く。






「よッ!おはよ!」


トンっと焔の肩を叩く赤い髪がチャームポイントの彼は丸井ブン太君。




「おはよう、丸井君」





いつも話し掛けてくれる丸井君は3年間クラスが一緒。

1年のバレンタインに、
クラスメイト皆に配ったクッキーが気に入ってくれたみたいで、
それから話すようになった。



「今日は部活無いんだね。」




と、
いつも持っているラケットバッグではなく、
持っていたスクールバッグを指す



「まぁなー。
さすがに始業式に持ってきてる練習バカはウチにはいねぇよー」


「そっか。ふふ…」



二人で笑いながら学校への道のりを歩く。



学校に近づくにつれ、
桜の木が皆を迎えてくれる。


今年はいい時期に桜が咲いたおかげで、
ひらひら花びらが綺麗に落ちる。




「またクラス一緒だな」





桜の気の下にいるせいか丸井君の頬がピンクに見える。






「うん!また1年よろしくね、丸井君!」



微笑みながら返すと丸井君は顔を逸らす


「…すげー嬉しい…」



本当に桜は綺麗で。


「何か言った?」

「なーんも!」


心が躍った。



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