page8 次の日 「セーフっ!」 俺は珍しく遅刻しかけた。 「修二!珍しいじゃんギリギリなんて(笑)」 「なんか起きれなくってさ(笑)」 ―ガラッ! 「はぁ〜い席に着けぇ〜!!はいそこ机の上に落書きしない!」 つい癖で 草野の席に目をやった。 あれ…? いない…。 「えー草野からさっき連絡が入って!」 「?」 「昨日の帰りに跳ねられたそうだぁ〜。」 「…ぅそだ…」 草野が… 車に…? 「まぁ跳ねられたと言っても自〔ガタッ!!〕っおい!桐谷ぃ!?」 横山の話しを最後まで聞かず、 無我夢中で自転車を草野の家まですっ飛ばしていた。 涙が出ているのも 気付かずに…。 ―キキ━━━━ッ!! 「あのすいません!!」 「おぅ、どーした!学校は!」 「彰は!彰はどーなって!!」 「彼奴なら2階にいるけどっておーい!」 2階にバタバタと駆け上がった。 「彰っ!!!」 「っ!?」 そこにいたのは 目見開いた草野。 「すっすーじ?」 「ぁ、あれ…?お前…車に跳ねられたんじゃ‥ってだったら病院に行かなきゃ!!」 「車になんて跳ねられてないのよ〜ん」 「え…?ぇ、だって」 「実は昨日さぁ〜」 . [*前へ][次へ#] |