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―ズッ…
「っ聖!?‥ちょ、熱あんじゃん!」
「嘘…」
「こんなときに嘘ついてどーすんの!でも良かったぁ〜薬とか買ってきといて…‥‥あのさ、」
「あぁ…?」
「ここで抱き合ってるのも何だから家、入れてくんない?」
「ぁ‥ごめん…//」
いっきに現実に引き戻されて、恥ずかしくなってきた。
「ぁがって…」
「お邪魔します」
田口を部屋へ入れると、またベッドに飛び込んだ。
「なんか食べる?ゼリーあるけど」
「食ぅ‥」
すると持ってたビニール袋からゼリーを取り出してベリッと開けてくれた。
「自分で食べる?食べさせようか?(笑)」
出た、腹黒。
「アホ…。自分で食うわ。」
田口からゼリーとスプーンを奪い取ると口の中に入れた。
ゼリーの冷たさと感触が、喉に気持ちいい。
視線を感じて、フッと田口の方を見るとニコニコしていた。
「‥んだょ」
「ちょっと元気になった?」
「っ…」
食べる手を止めて、今の素直な気持ちを言った。
「‥来てくれて、ありがとぅ…」
「いえいえ(笑)」
笑いながら俺の坊主頭をなでた。
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