page2 ―ズッ… 「っ聖!?‥ちょ、熱あんじゃん!」 「嘘…」 「こんなときに嘘ついてどーすんの!でも良かったぁ〜薬とか買ってきといて…‥‥あのさ、」 「あぁ…?」 「ここで抱き合ってるのも何だから家、入れてくんない?」 「ぁ‥ごめん…//」 いっきに現実に引き戻されて、恥ずかしくなってきた。 「ぁがって…」 「お邪魔します」 田口を部屋へ入れると、またベッドに飛び込んだ。 「なんか食べる?ゼリーあるけど」 「食ぅ‥」 すると持ってたビニール袋からゼリーを取り出してベリッと開けてくれた。 「自分で食べる?食べさせようか?(笑)」 出た、腹黒。 「アホ…。自分で食うわ。」 田口からゼリーとスプーンを奪い取ると口の中に入れた。 ゼリーの冷たさと感触が、喉に気持ちいい。 視線を感じて、フッと田口の方を見るとニコニコしていた。 「‥んだょ」 「ちょっと元気になった?」 「っ…」 食べる手を止めて、今の素直な気持ちを言った。 「‥来てくれて、ありがとぅ…」 「いえいえ(笑)」 笑いながら俺の坊主頭をなでた。 . [*前へ][次へ#] |