page1
今は広島のホテル。
俺達は明日から始まるコンサートのために今日から広島に前乗りしている。
いつものように部屋割りをしたんだけど、今回は珍しく赤西と同室になった。
久しぶりのコンサートとあって聖なんかは若干興奮気味で朝からのテンションが全く衰えていない。
そして気付けば皆自然と俺の部屋に集まってて、もうそろそろ寝なきゃいけないけど皆まだ盛り上がってる。
「あ、なぁなぁ!さっき外行った時に店でこんなもん見つけた〜♪」
そう言って聖が取り出したのはチョコレート。
「んだよ、別に普通じゃん。」
赤西がそう言うと、聖の顔が一層ニヤついた。
「これさ、ガラナチョコなんだぜ?」
「え、ガラナチョコって…」
「そうそっ、謂うなれば媚薬入りチョコっつーこと。でもガラナチョコはたった一つ。そこで!ロシアンルーレットしねぇ?」
チョコは全部で12個で、ガラナチョコを引く確立は低い。
それに多少の好奇心も手伝って、俺含め全員参加となった。
「んじゃまず俺ー」
そう言って聖はチョコを一つとった。
「んじゃぁ‥俺これ。」
「あ、取られた。じゃぁ俺これ」
俺が取ったチョコを見て田口が言う。
それから次々に皆取っていき、皆一つずつ手に渡った。
「んじゃぁ食うよ?…せーのっ」
聖の合図で皆一斉に口に含んだ。
「どう、どう?」
「んな早く効かないっしょ?(笑)」
「でも速効30秒って書いてあったんだけど」
「あと20秒はあるって(笑)」
そう言いながら話して20秒くらい経ったときだった。
.
[次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!