page2 「俺もハッキリと覚えてねぇやっ」 聖が伸びをしながら言った。 やっぱそんなモンなんかな…。 「亀は誰なんだろうねっ」 上田が少しワクワクして言った。 “コンコンッ” 『KAT-TUNさんもうすぐリハでーす』 「はーい!んじゃ行くかぁ」 聖が重い腰を上げて言った。 「あ、赤西。亀起こしてから来てよ」 「はっ!?なんで!」 「遅刻したんだからそれぐらいしろよー。」 な か ま る っ(怒) 「わかった…。」 そういうと、みんなはゾロゾロ出て行った。 「はぁ…亀っ?‥亀!っ…起きねぇ…;;」 俺は亀の近くまで行って、揺すり起こそうとした。 「かっ…──」 『亀は誰なんだろうねっ』 上田の一言が頭に過ぎって、視線が思わず口唇に向いた。 “アヒル口”と言われてる口唇は半開きで、その隙間から、心地良い寝息が聞こえてきた。 気付いたら、亀の口唇を指でなぞってた。 「──んぅ‥」 「っ!!!」 ピクッと動いて反応した亀にビックリして、慌てて亀から離れた。 . [*前へ][次へ#] |