page6 「かずやぁ」 「ん?」 「愛してる」 「んっ…」 もう芸能人とか、 アイドルとか、 男同士とか…… そんなの気にならなかった。 何度も何度も、 キスした。 唇を離すと、仁はニヤッと笑った。 「俺等パパラッチいたら恰好の餌食だな(笑)」 「いいよ。もうなんも恐くないから…」 「俺も、亀がいるなら恐くない(笑)…仕事、頑張れよ」 「仁も、勉強頑張って…」 「ほらっもぉ〜泣くなよ(笑)泣き虫(笑)」 「誰っ‥せいだょっグズッ」 「笑え〜〜〜〜!!」 「いひゃいっ!」 「(笑)笑顔で見送ってよ。俺、亀の笑顔が一番好きなんだから」 「ばかっ…じゃぁ‥‥いってらっしゃい」 「いってきます…」 仁が離れてく‥‥。 二人とも、 バカみたいに両手ブンブンさせて手ぇ振って。 俺は笑いながら 涙流してた。 ―キィーン…‥── 仁の乗った飛行機が、 俺の頭上を飛んでいく。 「消えないこの絆ぁ……」 そう唄って 小指を飛行機に向けて 突き出した。 俺、頑張るよ。 一生バイバイじゃないもんね。 だから、 お互い成長しようね。 そして、 笑顔でマタアイマショウ。 お互いの、一番の笑顔で…。 . [*前へ] |