page3 それから暫く、 仕事は相変わらず忙しくて、仁と連絡が取れない日々が続く。 そしたら、家に帰って携帯を開くと、メールが1件。 仁からだった。 From 仁 Sub 明後日、○○国際空港の12:00の便で行く。 明後日の12:00…。 すぐさまスケジュールを確認すると… あんまり期待はしてなかったけど、その日もドラマの撮影がギッシリ詰まってた。 To 仁 Sub :Re ごめん。やっぱり行けない。 仕事はいっちゃってた。 From 仁 Sub :Re:Re そっか。 あやまんな。 仕事、頑張れよ(^_^) じゃあな。 おやすみ。 『じゃあね』なんて言いたくなかったから、 『おやすみ』とだけ返した。 ベッドの上で、帰って来た服のまま携帯を抱き締めて、丸まって寝てしまった。 それからあんまり、仁の事は考えないようにした。 でも一歩でも街に出れば、脱退とか、引退とか、解散とまで言ってる奴等がうじゃうじゃいて、吐き気がした。 そして、当日。 俺はいつも通り、スタジオ入りした。 「聖、おはよ(笑)」 「あぁ‥おはょっ……っなぁカメ今日さ」 「今日なんかあったっけ?」 「っお前……」 「何だよ(笑)なぁに暗い顔してんだよ(笑)」 「っ……」 「‥っなんもないなら俺行くね」 「っカメ…!」 聖の事だから、見送りに行かない俺を心配してる。 でもこの状況。 どうあがいたって無理だよ。 だからもう 心に終うことにした。 . [*前へ][次へ#] |