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「ふぃ〜っ」

「中丸、おっさんクサイ。」


そう言いながら上田が湯槽に入ってくる。

俺が入って満杯だったお湯は、上田が入ってきたことによって溢れ出てしまった。

上田が俺の足の間に入ってきてて、風呂っつっても俺ん家の風呂だから腰に何か巻いてるわけもなく、完全裸の状態なわけでして…。

首もとにはりついた髪の毛の間から見える項が、俺を誘う。


「なぁ、」

「っ、はい?」

「中丸ってそういやピアスしてたよね?」

「あぁ…似合わないからやめた。」

「…俺結構好きだったけど」


上田が呟いた声は、上田が水面を弾いた音にかき消された。


「え?なに?」

「なんでもない」

「…上田はピアス似合うな。あといっつもジャラジャラしたの付けてんね」

「うん、だってこのほうがピアス目立つし可愛いじゃん」


そう言って、少し後ろを振り返る。
ピアスがキラッと揺れた。

俺は上田の耳に指先を近付けた。


「ちょっ‥こそばい…」

「ぁ‥ごめん…」


そう言いながら絡める指はそのままで…

すると上田の手が伸びてきて、ピアスを外した。


「なんで外すの?」

「中丸まだ穴開いてる?」

「うーん、しばらく塞がらないように透明のヤツ付けてたけど最近してないから閉じてっかも。」


すると身体を回転させて向かい合う形になった。

上田は膝立ちになって俺の背中の浴槽の淵に肘をついた。


「ん゛〜‥、わかんねー。痛かったら言ってね」

「はっ!?」


ちょちょっ、
待ってよ上田さん!

痛かったらって!
開いてなかったら俺血塗れになんじゃねーの!?←(アホ)




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あきゅろす。
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