page4 体を離すと亀はまだ俯いていた。 「顔あげてよ」 「ゃだっ…」 「誰も笑わないから」 それでも首を横に振る。 「じゃあ帰る」 「ぇ…」 亀は慌てて顔をあげて、ニヤニヤ顔の俺を見て、騙されたと気付いてハッとした。 「こんな可愛い顔に×つけるとかマジ眼ぇ節穴だし。バツじゃなくてせめてツバつけとけっつの。」 「なにそれ。ダジャレ?」 「田口よりは上っしょ?」 「どっちもかわんないって」 やっと亀の瞳が笑った。 「亀には俺もメンバーも家族もついてんだから心配しなさんなっ。」 「わかった…」 「かめ?」 「ん?っ…ん‥」 何回も何回も 啄むようなキスをした。 「っ…‥さ、帰るか。早く帰ってやんねぇと聖がハゲる」 「あれ以上ハゲんの?笑」 「聖まじでお坊さんになっちゃうよ!っつか服グショグショー。」 「あ〜…気ぃ抜いたらっ‥さ、寒くなってきたっ…。」 「亀帰んぞ」 「…うんっ」 夜の暗闇に囲まれて 1人で傷ついた翼広げ 雨が2人の頬を伝い 世界の片隅で君を愛した いつかは果ててゆく この命 出来るなら君と眠る You'll never lose my love 片隅にひそむ 心の鍵をくれないか? これが Wilds of My Heart... . [*前へ] |