page8 隼人は公園まで連れてきたらやっと手を離した。 竜「痛ぇな!なんなんだよ!(怒)その本俺のじゃねぇっつってんだろ!」 隼「じゃあなんで今日学校サボってんだよ!っなんで眼腫れてんだよ!!」 竜「それっは…」 なんで俺が責められんの? 隼人じゃん。 隼人が悪いんじゃん。 隼「お前見たんだろ?桃女の子からチョコもらってんの…」 竜「っ…みたよ。隼人がいねぇから探してたんだよ!そしたらっ…鼻の下伸ばしてデレデレしやがって…」 隼「デレデレなんかしてねぇよ!あれ俺のじゃねぇし」 竜「わかりやすい嘘吐いてんじゃねぇよ!!」 隼「嘘じゃねぇよ!!!」 竜「っ…俺初めて作ったんだよ!!」 隼「……?」 竜「チョコ…作ったのに…」 隼「え‥」 竜「お前の顔なんか二度と見たくねぇ!!」 竜は走って逃げてった。 竜が売ろうとしていた料理の本を見ると、「バレンタイン人気チョコBEST30[作り方の詳しい説明付き]」って書いてあってよく見ると、紙の端を折ってるページがあった。 そこをひらくと 「bitter truffle」って書いてあった。 俺のために作ってくれたんだって思ったら 嬉しいのと同時に切なさが込み上げてきた。 隼「竜…ごめん。」 そう呟くと俺は竜の家に向かった。 . [*前へ][次へ#] |