page2 俺は修二が好き。 「はぁ…ただいま。」 「兄ちゃんお帰りぃ〜早いね今日は(笑)」 「…」 「兄ちゃん?」 「あっ?ぅん、まぁ…」 「今日あれは?兄ちゃんの友達は?」 「…友達。」 『俺は修二が好き。』 「兄ちゃんっ?」 「ごめん、俺もう寝るわ。」 「え、ちょっ兄ちゃん!?」 ―パタン ―ドサッ 「はぁ〜…なんなんだよアイツっ。何で俺が逃げるみたいになってんだよ…。」 手首に目をやると、草野に強く握り締められたせいで、時計を付けていたほうの手首が赤く擦れていた。 …そういえばヒリヒリするかも。 「何考えてんだよマジで……はぁ…。」 気付かないうちに寝てた…。 「ただいまぁ〜。」 「お父さんお父さん!」 「ん〜?どうしたぁ、浩二ぃ」 「兄ちゃんが帰ってきた時からなんかおかしいの!」 「ん〜?」 「何聞いても上の空でボォ〜っとしながら部屋入ったまんま出てこないんだよ!」 「それは恋だなぁ〜…」 「こぃい!?」 「しーッ!兄ちゃん起きちゃうだろォ。こぅ胸がぎゅうぅっと締め付けられて…何をしても失敗して、ため息をこう深ぁ〜く……はぁぁ〜……‥って吐いてはまたハァ…これの繰り返しなんだよ。」 「兄ちゃんが恋か…」 「なんだっ寂しいのか?」 「そ、そんなワケないじゃんっ!!」 「ハハハっ。まぁ、晩飯までそっとしといてやれ(笑)」 「zzz...ん゙〜トマトがぁ〜…‥タスケテ…」 . [*前へ][次へ#] |