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「よぉ、竜。久しぶりだな(笑」
「…」
「今更何っ?笑…俺、お前のこと許してねぇから…!」
―バキッ!
「「「「「!!」」」」」
「っ竜!」
タケの仲裁に入る声が聞こえたけど、
俺と隼人は殴り合った。
本当は殴りたくなんかねぇんだけど…。
俺と隼人は、あの事件の日までは…
恋人だった。
でも今は、犬猿の仲。
俺が隼人達を、裏切ったあの日から…。
山口に頭っから水かけられておさまった俺等の殴り合い。
隼人と顔あわせんの嫌で、独りで屋上きてた。
でもどこ行っても隼人との思い出ばっかあって、
ムカついて
腹立って
悔しくて
辛くて
涙が出そうになる…。
不意に、左目から零れ落ちた雫。
俺こんな弱かったっけ。
竜「っんで泣いてんだよ…」
はぁ…とため息を吐いた。
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