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物置き倉庫からでてきた上田。
何でいんの?
「おふたりさん撮れましたぁ?」
「は?」
さっきまで泣いてた空が
陽気な顔して物陰から出てきた。
「「ばっちりでーす」」
そういって掃除道具入れから出てきたビデオカメラ持ってる中丸と、タンボールからでてきたこれまたビデオカメラ持ってる聖。
って今考えたらこのデカすぎるダンボール箱、どう見ても不自然だろ。
気付けよ俺!
「ってかえ、何?これ。」
「亀亀!さっき俺が「赤西に渡せ」っつって渡した手紙見てみ♪」
亀が握ってる紙を開くと
「「スター、どっきり…?」」
「「「「マル秘報告ぅ〜♪」」」」
俺等の後に続いて
テンション高めに叫んだ。
「「…は?」」
あの…
全然意味がわからないんですけど。
「だからぁ〜、赤西と亀がなかなかくっつかないから、空にいい案考えてもらってそれを実行に移したわけ。」
「仁まんまとアタシの嘘泣きにダマされたよね(笑)女優になれるかな♪」
「ぇえ!?あれ嘘ぉ!?まぁじかよ…。」
「で!一部始終このカメラで撮らせていただきましたぁ♪」
「うっそ…」
亀見たら真っ赤な顔して俯いてた。
可愛いっ
「亀可愛い〜」
ギュウッて抱きしめて髪の毛ワシャワシャしてやった。
「仁重いっ//;」
「俺は軽い♪」
「当たり前ってか恥ずいから離してっ」
「俺は見せつけたい。」
「真顔で言うなっ」
「亀大好きっ!」
そういうとまた亀は怒るけど
どこか少し嬉しそうで。
この笑顔が愛しいと思えることに
俺は心から感謝した
ホントノキモチに
気付けてよかったって
心の中で呟いた。
*゜・enD・゜*
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