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√Pside




実は警察呼んだの俺。


今亀の家の前で二人を待ってる。

周りは近所のおばちゃんとか通りすがりの人でごったがえしてた。



実は仁に宣戦布告しようと思って電話かけたんだけど…






「仁?あ『ぴぃ!亀が危ない!!』えっ…?」

『だから亀がストーカーに襲われてるっつってんの!』

「っ仁警『あ゙ーもぅ切る!!』ちょ、仁!『ップーップーッ…』はぁ…」


で、パニクってて警察に電話入れてなさそうだったから、電話してやった。



あ〜あ。

俺って人良すぎ?


だって、仁より俺がいた現場の方が亀ん家近かったんだよ?

確実に俺の方が速く着いた。

なのに警察呼んだだけって…。


ははっ(笑)

今までこんなこと無かったのにな…。

仁に遠慮なんてしたことなかったのに。

亀ってスゲェな(笑)



くそぉ〜…

野ブタ。でイチャイチャしてんのテレビで見せつけてやる!





そんなこと考えてたら、ストーカー君が手錠嵌められて出てきた。

警察の人に軽く会釈されて、慌てて頭下げた。

ストーカー君は俺睨んでた。


コイツも俺と一緒で亀に片想いしてたんだよな…。


「さっさと歩け!」

「っあ、ちょっと待ってください!」

「…何か」

「言いたいことがあるんですけど…いいですか?」

「…お早めにお願いします。」

「っ…な、なんだょ」


ストーカー君は少し身構えた。


「実はさ…俺も亀、好きだったんだ…たった今、フラれ確率100%になったけど(笑)でも俺は、ちゃんと自分の言葉で伝える。傷ついてもいい。…そうやって思えるのは、真正面からぶつかったら。亀がキッチリ返してくれる奴だから。だからアンタもちゃんと好きだって伝えな?俺がちゃんと亀に話して、連れてくるから…。」

「っ…。‥‥ぅ」

「っ?」

「ありがとぅ…。」

「いーっていーって!」


話し終わると、アイツは車の中に押し込まれて、けたたましいサイレンの音と共に
暗闇の中へ消えてった…。




ぴぃ
    ……。
山P
       」



振り返ると仁が亀を支えるように立ってた。


「…生きててよかった。」


二人の顔の間に顔を埋めて二人の肩をポンポン叩いた。




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