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ストーカー。






その言葉が俺の頭の中に過った。






『やだっ!!!』


そのとき亀の叫び声と物音がした。


「亀!?亀っ!」

『はなせっ…ゃ、』


涙声の亀の声と激しい物音。


「亀!!」

『仁━━━━!!!助けッングゥ!ッン━━!!っあ、仁!』

「っ亀!?」

『ぁああ゛━━━━!!』



―バキッツー、ツー…



「っ亀!?おい亀!!」


亀が危ない…!






√Kside



喉元にカッター突き付けられてるから抵抗もできなくて、手首をチェーンで痛いほどに縛られて血が滲みそう。




「さぁ、これで逃げれないよね(笑)」

「っう…ゃ、だ‥」

「泣き顔も綺麗だね…。」


目尻から零れ落ちる涙をやらしく舐められる。


「っく‥じっぅ…」


仁以外は嫌だ。


「こんな時に他の男の名前を呼ぶの?お仕置きだね」


そういうと鎖骨の上辺りをまた切りつけてきた。


「可哀相だから、この血吸ってあげて?」

「っ?」


取り出したのは揚羽蝶の幼虫。

そしてそれを俺の傷口に乗せた。


「っひ‥!やめっ…!!っやだ…!!」


恐怖で奇声に近い声をあげた。


「もっとほしい?笑」


するとポケットから数匹取り出して体の上にばらまいた。


「綺麗だね…」


躯のラインを指先でなぞられて身体がピクッと反応した。


「躯は素直だね…」

頬に手を添えられて
唇を重ねられた。

ヌルヌルと唇を舌で舐められて、唇を割って歯列をなぞられた。


「んっ…」

「口開けてよ…」


首を横に振ったらカッターの刃先を心臓に突き付けてきた。


「開けろ。」


命令通りに口を開けると舌が滑り込んできた。


「んぅ‥ッ…‥んむ、ぅっ」


嫌だ、犯されるぐらいなら死んだ方がマシだ。



そう思ってそいつの舌をガリッと噛んだ。


「っん、はぁっはぁ…」

「って……、っ」



―ガッ!!


首を締めてきた。



「ァ…っくる‥グッ、ゲホッ!」



意識が薄くなっていく。




仁…。




.

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あきゅろす。
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