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「やだっ!!!」
ソイツを思いっきり突き飛ばした。
机の下に転がった携帯に手を延ばす。
―グイッ
ソイツが俺の足を掴んで自分の方に引っ張ろうとする。
「はなせっ…ゃ、」
仁…
助けて…。
「仁━━━━!!!助けッングゥ!」
捕まえられた腕から手が伸びてきて、口を手で塞がれた。
「ッン━━!!っあ、仁!」
塞いだままだった手を離して、俺の携帯を奪った。
「ぁああ゛━━━━!!!」
―バキッ…!
携帯が、真っ二つになった。
首にカッター突き付けられた。
「立て…」
「ゃ、…」
「立て!!」
腕を痛いくらいに掴まれて
無理矢理立たされたと思ったら、ベッドに押し倒された。
「…もう離さない…、僕の家にね?和也が丁度入れるショーケースがあってね?そこに和也を入れてホルマリンで永久保存するんだ…素敵だろ?」
「っ…ゃ、」
「その前に、僕らの子供を作ろう…?」
「っ…!」
仁…!
√Jside
―チャリーン…
「ぁ…」
切符買うのに財布を取り出したら、
返し忘れてた亀ん家の合い鍵が音を立てて落ちた。
ちゃんとキーケースに付けてた筈なのに…。
すると携帯が震えだした。
着信:亀
―ドクン…
「っ…もしもし‥」
『…の肌はし‥て綺麗…。…れを知ら…‥に…。』
「っ?…亀?」
『も‥白‥‥ぃな…そう‥な‥例…死んだ人間…に。』
死んだ人間…?
コイツ誰…
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