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―ガチャ
「ただいまぁ…」
って誰もいないのにいつもの癖ででてしまった。
でも…
いつもの鳴き声がない。
「?蘭〜?」
リビングに入ると小さいスペースに体を縮こませてビクビク震えてる蘭がいた。
「蘭〜?どうしたの?」
俺が抱き上げてあげると安心したように震えが止まった。
「(どうしたんだろ…。体調悪いのかな…。)待っててねぇ〜着替えてくるから(笑)」
蘭を一旦フローリングに置いて二階に上がろうとしたら蘭がキャンキャン吠えだした。
「大丈夫だって(笑)戻ってくるからっ。」
蘭どうしたんだろう…。
病院連れてった方がいいかな…
そんなこと考えながら自分の部屋を開けた。
「な…コ、レ‥」
ところ狭しと貼られた自分の写真。
その上から血糊で蝶の絵が描かれていた。
またあの恐怖が沸き上がってきて
呼吸がまともにできなくなる。
「…はぁっはぁ、ゃだっ…」
腰が抜けて立てなくなった。
「お帰り…和也。」
「っ…」
後ろからかけられた声。
ゆっくりと後ろを振り向くと、
見ず知らずの男が立っていた。
コイツが…
ストーカー…。
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