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肌寒くなった季節を感じながら、月明りに照らされた道を二人で歩いていた。
「亀さぁ‥何であの時泣いたの?」
上田の声は何時になく優しい声色。
「……」
言っていいのかな…。
気持ち悪いって思われないかな…。
俺が黙っていると、上田が口を開いた。
「赤西が‥好きなんでしょ?」
「っ!?」
「やっぱり…(笑)」
「何時から知ってたの?」
「ん〜…赤西が亀ん家に泊まり始めた次の日ぐらい(笑)」
「そんな時から…」
「だって亀、赤西といる時ホント幸せそうな顔するんだもん。誰だってわかるよ(笑)」
俺、自覚症状無い時からそんな顔してたんだ…。
「亀?」
「えっ?」
「赤西と早く仲直りしろよ?赤西もきっと変に意地張っちゃってるだけだと思うからさっ。」
「うん(笑)」
少しだけ心が軽くなった…。
家の前に着くと家の電気ついててホッとした。
「ただいまぁ〜」
「あっ和也お帰りぃ!万博楽しかったわぁ〜♪」
家のリビングで山程買ってきたお土産を広げて三人で談笑していた。
「母ちゃん一人でハシャいでんの!もぉ〜ちょぉ〜恥ずかった…。」
「お袋も歳考えろっつの」
―バシッ!!
「いって!何すんだよ!(怒)」
達兄の余計な一言にお母さんが光の速さで頭をシバいた。
「達也!アンタは女の子ナンパしすぎ!!」
「そーそー。達兄挙げ句の果てにはよく出来た受付嬢のロボットにまで手ぇ出してんだから…(呆)」
「達兄…;;」
「和也までそんな顔しないでよ(泣)お前が一番可愛いんだからお前に離れられたら俺泣いちゃうっ。」
そういって抱き付いてきた。
達兄っていっつもこうなんだよねぇ〜。
亀梨家一女タラシの馬鹿。
一人落ち着いてない。
「かずやぁ〜…。」
「はいはいっ!わかったから;;」
「アンタって裕也とかにはそういうのしない癖に和也には甘えるわよね(呆)それに甘いし。女の子にもそういうの直ぐするの?」
「俺は女には甘えないんですぅ〜。和也だけだしっ。ってか俺和也でち○○勃つ自信ある。」
「「「狽ヘぁっ!?;」」」
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