[携帯モード] [URL送信]
page8/9



家の中に入るとテーブルの上で封筒を開けた。


「なんだっコレ。」


中から亀が写ってる写真が山ほど出てきた。


「家の中も撮られてる…」

「っ…あっ封筒…。」


写真に紛れてやっぱりあったアノ封筒。
中の手紙を取り出した。


「[毎日僕は和也のことを見ているよ。僕がいるのに和也はなんで浮気するの?許さないよ。和也愛してる]…っ;」

「もうヤダ…何で俺なの?!もう止めろよ!!」


亀が封筒を床に投げ捨てた。






―ガサッ‥ガサ…




投げ捨てた封筒が、勝手に少しずつ動いていて、俺と亀は張り詰めた中、その封筒を見つめた。




―ガサッ‥



「っひ‥!」



亀はその物体を見て
短く驚くような声を上げた。

俺は、気持ち悪さに言葉も出なかった。

俺は、亀に確認するように聞いた。



「これって…揚羽蝶の幼虫?」

「っなんでこんな時期に…。」


今は秋。

揚羽蝶の幼虫がいるわけない。


「っ…!」

「っ亀!?」


亀が床を這っている幼虫を掴んで玄関の方に走ってった。


「亀っ!」


―ガチャ!


「何なんだよ!いい加減にしろよ!!いいたいことあんならコソコソしないで出てこいよ!!!」

「亀、止めろよっ。」

「気持ち悪いんだよ!!俺は絶対お前のこと 「亀っ!!」」


亀を引っ張って家の中に入れた。


―ガチャン…


「そんな風に言ったら神経逆なでさせるぞ!どっかにいて聞いてるかもしんねぇのに。」

「俺…もう、やだょ…ッ‥ヒック…」


そう言って亀は俺の胸に頭を預けてきた。


「亀…。」


抱き締めてやることしか頭に浮かんでこなくて、キュッと抱きしめてあげたら、亀も俺の服をキュッと握ってきた。


「絶対…絶対ストーカー捕まえてやるから…。」




.

[*前へ][次へ#]

8/9ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!