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それからTV付けてダラダラ過ごしてると、風呂場から絆を歌う亀の声。
バスタイムかなり満喫してる模様。
―pululu...
こんな深夜に亀の家の電話が音をたてた。
「亀ぇー。電話なってんだけどぉ。」
『ほっといていーよー』
「わかったぁ。」
それでも鳴りやむ気配がなくて、ディスプレイを覗くと公衆電話からだった。
「(誰だぁ?)」
―カチャ
「もしも『ップーップー…』…切れた。」
―ガチャ
「あれ?出なくても良かったのに。」
亀が風呂から上がってきた。
ほっぺがピンク色に染まってる。
「公衆電話だったから…でも出たら切られた。……焦ったみたいに。」
「ぇ…。」
「っ大丈夫大丈夫!心配すんなって!;;」
「ぅん…」
「……俺、ぃるし、さ…」
今できる、精一杯のアピール。
「っ…」
「亀…?」
「頭乾かしてくる!;」
「ぅえっ?あっ、ぅん…」
一瞬髪の毛の隙間から見えた
亀の真っ赤な顔。
…照れてる?
気付かないかな?
ってゆー期待と、
いつも通りサラっと流してほしいって思ってる自分がいた。
でも照れられた…。
どう捉らえていいわけ?
あ〜、すげーギクシャクしそう…;;
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