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「赤西なんでもっと早く言ってくんなかったんだよ!!」


上田が目に涙をためて叫んだ。


「亀に黙っとけって言われたから…」

「…っ取り敢えず、赤西責めたって何にも変わんねぇんだからこれからは亀のことちゃんと守ってこ?」


中丸が力強く言った。


「…っんぅ…ジッ‥」

「?…亀?」


亀の声がしたからソファに寝てる亀を見ると、苦しそうな顔して俺の名前を呼んでた。


「っ仁…、ッ…たす、けッ‥―」

「亀っ…!?カメ!」



―ギュッ



「っ!…っはぁ‥ッ…仁…」

「大丈夫…。大丈夫だから…っな?」

「っ…うん‥ごめ…」


握ったその手は小刻みに震えてた。


「亀っ…」


上田が辛そうな声を上げた。


「亀…?」

「…ナニ?」

「みんなに…話した‥これ以上危険なめに合わせたくないから…」

「うん…みんな、ゴメン黙ってて…」

「亀、もういいよ…」


そういって上田が優しく頭を撫でた。


「あっ…平気。っあ!中丸、あん時思いっきり腕払っちゃって‥ゴメン。」

「あ?…あ〜!別にいいって!骨折れてねぇから!!笑」

「お爺ちゃんなのに丈夫だなぁ(笑)」

「聖うぜっ!(笑)」

「(笑)っとりあえず、俺今日車で来てっから、亀と一緒に帰るわ」

「了解っ」


田口がゲーム片手に頷いた。


「っかめ、立てる?」

「んっ大丈夫…」

「んじゃお先に!」

「バイバーイ」

「赤西…」

「?何?上田」


上田が俺に近づいてボソッと呟いた。


「間違っても亀襲うなよ…」

「っ!?上田ぁ!?」

「っ?仁どーしたの?」

「えっ!?っあ、ぃゃ…」


上田を見るとニヤッと笑ってた…。






どーやら俺の秘そかな恋は




上田にはバレバレだったみたいです…。




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