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「ッ仁…?」
「何?」
「仁はっ‥女の子好きだよ‥な?」
「っ…あったりまえじゃん(笑)何言ってんだよ」
嗚呼、辛いな。
これ絶対告っちゃ駄目じゃん。
なんそれ。
「…あっ亀、紐…‥」
手首縛られてた紐解こうと思って
亀に声かけたら安心したのか気を失ってた。
頬には流れた涙のアト。
守ってあげれなくて
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
手首をキツく縛っていた紐を解くと、
亀の白い肌に紅く痕が残っていた。
「ごめんなっ‥亀…。」
―カチャ…
「あ、赤西おかっ‥亀ぇ!?」
聖が目を丸くして、みんなが総立ちした。
「亀ッ‥どぅして…」
上田が泣きそうな顔して
俺に抱えられてる亀を見た。
「っ…聖達、そこ退けてくんねぇかな。亀寝かすから…」
そう言って亀をソファの上に寝かせた。
「っ赤西説明しろよ!何あったんだよ!!」
「っ…亀‥?もう話すね?」
眠る亀に一言断った。
「昨日さ‥亀、ちょっと様子変だったじゃん?そんで…俺相談のって欲しいって言われて、何だろうって思ってたら、亀昨日痴漢にあったみたいで‥」
「「「「っ!?」」」」
「しかも尻撫でるぐらいじゃ済まなかったみたいで…恐いって、泣いてて…。それでずっと昨日から俺ついてたんだけど…やっぱスタッフん中にも亀そういう目で見てる奴、いたみたいで……。」
「…襲われた‥の?」
中丸が恐る恐る聞いてきた。
俺は何も言うことができなかった。
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