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√Jside
緊急事態発生。
亀がいない…。
「聖!!亀は!?」
「えっ?スタッフさんに相談あるとかって言われてスタジオでてった。」
「はっ!?」
嫌な予感して@カメの奴を探したけどいなかった。
…やばい。
「なんで亀引き止めてくんなかったんだよ!!」
「はっ!?ちょっ赤西!?」
―ダッ!
亀にちゃんと言っとけば良かった!
「亀ぇ━━━!クソッ何処行ったんだよっ!」
俺が予想するに誰にもみつからなさそうなとこ。
例えば…
空き部屋。
俺はそう思って楽屋が連なってるとこを走り回った。
「亀ぇ━━━━っ!!」
―…ン‥!
「っ!?亀!?」
前方から叫んだような微かな声が聞こえた。
明かりのついた空き部屋。
―ガチャッ!
「かっ…!?」
「じっ…んッ」
頭ん中でブチッつった。
―ガシッ!
「テメェ亀に何してんだよ…あ?‥アンタ亀に何してたんだよ!!」
―バキッ!
「仁っ!」
「ヒイィッ!ごっごめんなさぃ…!」
もう一回胸倉を掴んだ。
「もう二度と亀に近づくんじゃねえよ…。」
「っ…!すっすいませんでしたぁ!!;」
奴は尻尾巻いて逃げてった。
亀みたら、シャツはだけたまんまで、
鎖骨辺りに痕付けられてて、放心状態だった。
「…かめっ」
―ビクッ!
確実に怯えた瞳をした。
「っ……」
かける言葉が見つかんなかった。
「……っで?」
「っえ…?」
「…ナンデ‥何で俺ばっかなの!?もぅ、ヤダょ…っ!」
ピンピンに張った糸を
プツンって切ったみたいに泣き出した。
「っ亀…。」
気付けば亀を抱きしめてた。
だけど亀は嫌がらなかった。
『仁の気持ち次第だね』
俺は…
亀が好きだ。
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