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side K
―カチャ‥
「ただいまぁ〜…」
ドラマの撮影が終わって帰ってきたのは日付が変わった1時すぎだった。
家に帰れば当然皆寝静まってて。
今日は朝から一日中ドラマ撮りの予定で4時にはもう起きなきゃいけない。今から色々寝る準備して、結局寝れるのは二時間ほどしかない。
蘭を抱っこしながら二階の自分の部屋に上がって、電源を切っていた携帯をONにしてメールを問い合わせた。
いつも通りにメールが3通ほど。
マネージャーの仕事のメールと、友達からのメール。
「…っピィ……」
あれ以来メールも電話もなかったぴぃから突然のメール。
身体の奥からジワッと熱くなっていくのを感じた。
ゆっくりとメールを開けた。
From ぴぃ
Sub 久しぶり
───────────―
久しぶり(^ー^)
ドラマ頑張ってんな!
今度のOFF遊ばね?
亀最近買物行けてないって
いってたし。
-END-
いつものぴぃだった。
このチャンスを逃せばずっと気まずくなってしまうと思った俺は、即座にOKのメールを返した。
少しほっとした俺はゆっくり眠りについた。
side P
俺は狡い奴だ。
悪い奴だ。
仁には三人でって電話して、亀には仁のことを伏せてメールした。
仁の名前なんか出したら絶対断られると思った。
だから仁の事には全く触れずに、いつもの調子でメールしたら、OKの返事が返ってきた。
仁を試して
亀を騙して
最低だ。
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