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side K
人混みの中を抜けながら待ち合わせ場所へと小走りで急いだ。
「あっピッ…」
なんで?
何で赤西がいるの…?
「な‥んで…?」
俺の足が止まった。
行きたくない。
このまま帰ってドタキャンしてしまおうか。
だけどぴぃに発見されて手を振られた。
「ごめん遅れてっ」
「うぅん。全然平気(^-^)」
「赤西も来てたんだっ」
「えっ?」
「あれっ俺言い忘れてた?」
「うん、聞いてない…(笑)」
「ごめん(笑)ビックリした?」
「ぅん、ちょっと…」
「…っ早くどっか行こうぜ」
「亀朝ご飯食べた?」
「あ…忘れてた‥」
「もぉ太れって言ってんのに!じゃぁまずは亀の腹ごしらえから!どこいこっかぁ〜──」
普通に喋れた。
普通に笑えた。
最初は赤西とは
ぎこちなかったけど
遊んでたらこの前の事とか
もうどうでもよくなってた。
たくさん服買って
カラオケ行って
プリクラ撮って…
まるで昔の仲良かった頃の三人に戻ったみたいにはしゃいだ。
「ただいまぁ〜」
「「お邪魔します…」」
なんでこんなことになったんだ。
あぁ〜あ…こんなことになるならいつものサンダルスタイルにすればよかった。
お洒落しすぎて靴なんか久々に履くから(しかも新調した)途中で靴擦れ起こした。
『ぃった…』
『?亀どうした?』
『ちょっ…靴擦れ‥』
『ぉわっ!亀血ぃでてる血!!!』
『っ‥ぁ〜ぃたっ…』
『お前我慢しすぎだって…靴脱げ』
『やっ‥擦れると…ぃたぃ‥‥』
『じゃぁ肩貸してやっから』
『えっいぃよ』
『黙って貸されてろ』
―グイッ
『ぅわっ///』
『…っじゃあ俺ん家いこ?こっからだと一番近いし』
『えっ…』
そんなワケでぴぃの家に来てしまった。
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