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side K
遊ぶ約束をしてからあっという間に時間が経って気付けば当日になってた。
何着てこうか珍しく迷って、ぴぃと会うのはあの時以来で、自分が平常心でいられるか不安で心臓がずっとバクバクいってるのがわかった。
「わっ!やべっ遅刻する!」
そうこうしてるうちに待ち合わせの時間3分前。
完全に遅刻だ。
俺は慌てて家を出た。
side J
「あぁっれ。亀遅いな〜…」
「………」
そういって人混みの中を見渡すぴぃ。
久しぶりに会ったぴぃはいつもと何等変わりのない、いつものぴぃだった。
俺の思い過ごしだったのかな…?
「なんだよ?人の顔じろじろ見て」
「あ?ぁ、いや別に」
「俺が何考えてんのかわかんない?」
「はっ?」
「ぃゃ、なんでもない。でも三人で遊ぶの久々だな。」
「あ〜。なんで遊んでなかったんだろう」
「え、仁こないだのHEY!3見てない?」
「え?」
「俺亀とのこと暴露したんだけど」
「ぇ…なん──」
「俺亀と喧嘩してたんだよねー」
「はっ───」
『亀ちゃん家来るの4年振りぐらいじゃない?仁と喧嘩したのかと思ってた』
『ぃゃ‥赤西とはしてないですけどね(笑)』
あ……
あれぴぃの事だったんだ。
「仁と話さなくなってきて『あー仁と俺仲良いから亀遠慮してんだなぁ』って思いながらお前ら見てた」
「だから最近…」
「…?なんかあったの?」
「や、野ブタあたりから話し掛けてくるようになったから…」
「へぇ〜‥そうだったんだ。…まぁでも、俺亀に腹立ってたっていうか…嫉妬してたみたい」
「え‥亀に?」
「最初はそう思ってたけどね」
「っ…じゃあ──」
「それに今、俺亀のこと大好きだし…」
「っ……!」
「……もうマブダチって感じ」
「そっか…」
ビックリした〜…。
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