page6/6 side K ―カチャ‥ 「ただいまぁ〜…」 ドラマの撮影が終わって帰ってきたのは日付が変わった1時すぎだった。 家に帰れば当然皆寝静まってて。 今日は朝から一日中ドラマ撮りの予定で4時にはもう起きなきゃいけない。今から色々寝る準備して、結局寝れるのは二時間ほどしかない。 蘭を抱っこしながら二階の自分の部屋に上がって、電源を切っていた携帯をONにしてメールを問い合わせた。 いつも通りにメールが3通ほど。 マネージャーの仕事のメールと、友達からのメール。 「…っピィ……」 あれ以来メールも電話もなかったぴぃから突然のメール。 身体の奥からジワッと熱くなっていくのを感じた。 ゆっくりとメールを開けた。 From ぴぃ Sub 久しぶり ───────────― 久しぶり(^ー^) ドラマ頑張ってんな! 今度のOFF遊ばね? 亀最近買物行けてないって いってたし。 -END- いつものぴぃだった。 このチャンスを逃せばずっと気まずくなってしまうと思った俺は、即座にOKのメールを返した。 少しほっとした俺はゆっくり眠りについた。 side P 俺は狡い奴だ。 悪い奴だ。 仁には三人でって電話して、亀には仁のことを伏せてメールした。 仁の名前なんか出したら絶対断られると思った。 だから仁の事には全く触れずに、いつもの調子でメールしたら、OKの返事が返ってきた。 仁を試して 亀を騙して 最低だ。 . [*前へ] |