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次の日



今日はウタワラの撮影日。


嫌でも顔合わせなくちゃいけない。

家でウジウジしてたら友里にはやく行けって怒られた。



「っすいません遅れました!」

「赤西おせーよ!」

聖が俺に突っ込んだ。

「遅刻ランキング第2位の赤西君気をつけろよ〜」

中丸が携帯いじりながら言う。

「いや、第1位のお前には誰も言われたくねーよ」

それに上田の鋭いツッコミ。

田口は相変わらずゲームピコピコ。



それと…



「っ……」

明らかに俺と目線を合わせようとしない亀。

「はぁ〜疲れた…。」

そういって亀と同じソファーの上に座った。



すると…



「中丸ぅ〜」

ソファーから立ち上がって中丸の傍まで行った。

「完璧避けられてる…」

「亀に?」

「っ!?」


独り言で小さく呟いたはずなのに、いつの間にか隣に座ってた上田に盗み聞きされてた。


「赤西亀に何したんだよ」

「亀じゃねぇよ…」

「じゃあ誰なんだよ?」

「それはっ……っうっせぇ誰でもいーだろ」

「やっぱ亀なんじゃん」

「だからちげぇつってんじゃん」

「亀に何したんだよ」

「お前に関係ねぇだろ!!!」


―ガタッ!


「「「「っ!?」」」」



上田の質問攻めにイライラして思わず大声で怒鳴ってしまった。

座ったままの上田を睨んだら、上田も俺を睨んでた。



「関係あんだろ…。メンバーなんだから。」


静かになった楽屋に、冷静で、でも明らかに怒ってる上田の声が響いた。


「っ何の話…?ってか本番前に喧嘩はやめねぇ?」

聖がいまだに睨み合ってる俺と上田を見兼ねて喧嘩をとめにきた。

「まぁいいや…。でも、ちゃんと話し合えよ。」

そう上田は言うと何もなかったかのように雑誌を見だした。

「っ‥チッ…。」

「赤西どこ行くんだよ!もうリハ始まんぞ!」

「すぐ帰ってくるよ」


俺は何も言えずイライラして、楽屋を出て行った。




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