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赤西の家までマネージャーに送ってもらった。

だけど、その車の中で会話はなくて…

なんだか気まずいから寝たフリをして目を閉じてた。
そしたら本当に寝ちゃってたみたいで、肩を叩かれて起こされた。



「…め‥かめっ」

「っ…んぅ‥?」

「着いたぞ」

「っあー‥」



寝ぼけ眼で返事を返すと、車からおりた。





「ただいまぁ〜。」

「お帰り〜あらっ!亀ちゃんじゃないのぉ〜♪久しぶりねvV」

「お邪魔します」


笑顔で軽く会釈した。


「なぁ〜友里腹減った。」


赤西は自分の母親のことを下の名前で呼ぶ。

うちの家じゃ考えらんないけど。


「あら何も食べてこなかったの?ちょっと待っててよ〜。」


そう言うとおばさんは台所へと消えて行った。


「亀、行こ」

「えっ、ぁ‥ぅん。」



ガチャッと赤西が自分の部屋のドアを開けた。

意外とキレイに片付いていて、小さい頃はこれでもかってぐらい乱雑だったのにいつの間にキレイ好きになったのか…。

そして、赤西の香水の匂いがほのかに香った。

ぴぃの部屋は無臭だったな…って何考えてんだ俺。



「はぁ〜疲れた〜。」


赤西はそういうと自分のベッドにダイブした。


「ぅん…疲れた」


ホント。
今日はいつもの倍疲れた。


「…なぁ、」

「ん?」

「その服さぁ」


ドキッ…


「どこで買った?」

「ぇ‥なんで?」

「ぴぃが同じの持ってたから」



服まで知ってるとかお前らどんだけ仲良いんだよ。

って心の中でツッコんでみるものの、実際そんな余裕なんてない。



「っへぇ〜知らなかった。これ可愛いから一目惚れして買っちゃったんだよねー。」

「ぴぃが『亀が着たら似合いそうだな』って言って買ってた。」

「ぁ…そぅ‥。」

「で、どこで買ったんだよ」

「ぇ、…えっと‥」



赤西の目がいつになく真剣で、言葉に詰まった。


何なんだよ。

何でそんなに真剣なんだよ。

お前意味わかんないよ。


『仁〜?亀ちゃーん?ご飯できたわよ〜』



その時、おばさんが階下から呼ぶ声がした。



「っいこ!」

「っあぁ…」



俺は慌てて立ち上がって階段をおりて行った。

赤西も俺の後に続いて。




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あきゅろす。
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