page5/9
side K
この空間にいるのが、
KAT-TUNの中にいるのが
結成当初以来だ。
こんなに嫌だと感じるのは。
だから俺はさっさと身支度をすませて帰ろうとした。
なのに…
「ぁ、亀っ!」
呼び止められた。
赤西に。
「っ何…?」
早く用件を済ませたくて少し苛立った口調になってしまった。
「ぁの…あのさ……俺ん家来ない?」
へっ……?
「へっ?」
あまりの衝撃に心の声が出てしまった。
赤西の…
家?
『………ぴぃ?』
『…ごめん、キスしたいって言ったから…しちゃっ‥た……』
『ぅん…』
昨夜の出来事が、頭の中にフラッシュバックして、少し怖くなって断ろうとした。
だけど…
赤西があまりにも真剣な顔で俺をじっと見つめるから、断ることができなかった。
「…っいぃょ。」
そういうと、赤西は少しだけ安心したように見えた。
「っ‥じゃあ一緒帰ろう。ちょっと待って、俺着替えるから」
そういうと赤西は着替えを再開した。
何年ぶりだろう。
赤西の家に行くのは…。
.
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!