[携帯モード] [URL送信]
page4/9



「んなことあるワケねぇだろ!!!!!!」

「っ!?」



―シン…──



独り言のはずがあまりの衝撃に怒鳴ってしまった。

上田もスタッフさんも目ぇまんまるにして固まってしまった。



「あ…ごめん。俺なに怒ってんだろ……ハハッ(笑)」


笑ってみたけど、乾いた笑いにしかならなかった。


「…っそうだよ何怒ってんの?変なヤツ(笑)ほらスタッフさんも固まっちゃっただろ〜?」

「あっ;すいませーん(汗)」



そこからは、普通に仕事をこなしていった。








撮影が終わって、楽屋で個々に着替えをすませてもう皆帰ろうとしていた。



「じゃあお先〜」


そう言って一番最初に楽屋を出ようとしたのは亀だった。



「ぁ、亀っ!」

「っ?」



帰ろうとしていた亀を慌てて呼び止めた。






『亀、今日飯誘おうとしてたんだよ?お前のこと。』


『でも、山Pんとこ行っちゃったけど。』






恐かった。

このまま帰したら、

ぴぃんとこ行っちゃいそうな気がした。

だから思わず呼び止めてしまった。



「っ何…?」

「ぁの…あのさ……俺ん家来ない?」

「へっ?」



『飯行かねぇ?』とか他に場所あったろ俺!!

なんで俺ん家なんだよ!


でももう後には引けなくて、手のひらをギュッと握って亀の顔をじっと見つめてた。



「…っいぃょ。」

「っ‥じゃあ一緒帰ろう。ちょっと待って、俺着替えるから」



少しビックリしたような、少し怯えたような亀の声に少し罪悪感みたいなモノを感じたけど、とりあえず断られなくてよかったと一息ついた。


何ヶ月ぶりだろう。

亀と一緒に帰るのは。




.

[*前へ][次へ#]

4/9ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!