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「おっ、噂をすればなんとやらっ♪」
田口がゲームをしながら喋る。
「っえ…?」
「亀遅いなぁっつぅ話をしてただけそれよりさぁ、お前昨日と服一緒?」
「え……ぁ‥」
中丸が亀と肩を組みながら言うと、少し動揺したように見えた。
確かに…
「っ昨日遊びすぎて疲れちゃったからそのまま寝ちゃって(笑)」
「狽っ!亀ちゃんと髪乾かしてねーだろ!」
聖が亀の濡れた髪に気付いた。
「時間なかったから…」
「俺が乾かしてやるからそこ座れっ」
そういいながら鏡の前まで亀を引っ張ってく。
そのとき
フワッ…───
「っ…!」
いつもの甘い匂いじゃなかった。
俺と同じ
つまり
ぴぃと同じ
髪の香りがした。
「っ‥かめ……」
気付いたら、亀を呼び止めていた。
「っなに…?」
「昨日さ‥ぴぃん家泊まった……?」
「……っだから言ってんじゃん、昨日遊びすぎて疲れちゃったからそのまま寝ちゃったって…(笑)」
「……そっか‥わかった、わりぃ。」
「……赤西変だな(笑)っしゃ〜乾かすぞー」
聖がそう言うとまた楽屋が賑やかになった。
俺は聖とじゃれ合う亀を見て、確信をついてしまった。
亀が着てたシャツが
ぴぃが気に入ってるシャツだったから。
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