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side K
ぴぃに下着とロンTをかりて仕事場へと向かう。
まだ少し痛む腰を押さえて、通勤ラッシュの過ぎ去った静かな電車に揺られる。
サプリのドラマのセットが破損したうえに今日は雨ってことで、今日のドラマ録りは中止になった。
その変わり今日はいつも通りKAT-TUNで活動。
正直そっちの方がツラい。
だって無かった事にって言ったけど、普通に無理だろ。
俺メンバーとどんな顔して会えばいいんだろう…。
とくに赤西とか……
先が思いやられるとハァっとため息を一つ吐いた。
side J
昨日、聖と飯食い行って帰ってきた後、どうしてもぴぃと亀のことが気にかかって、探りを入れるためにぴぃに電話した。
いつもなら、眠くても電話に出るアイツは、電話に出てくれなかった。
俺は嫌な予感がしてならなかった。
そんな不安を抱えながら楽屋に入れば、亀の姿はまだなくて。
気付けば集合時間から10分は経とうとしている。
滅多に遅刻なんかしない亀が遅刻なんて、絶対ぴぃとなんかあったとしか考えられない。
「亀おっそいなぁ〜。」
「中丸、お前珍しく早く来たからってデカい口叩いてんじゃねぇよ」
聖が中丸に向かって突っ込んだ。
「でも珍しいよね〜。亀が遅刻なんて」
上田が鏡の前で髪の毛をセットしながら喋る。
「まぁアイツ最近忙しいし寝てな「おはよー」」
聖が喋ってると、ドアの方から声が聞こえたから振り返ると、少しだけ呼吸を乱した亀が立っていた。
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