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side K
「…っ‥‥んぅ……」
目覚めたばかりで意識がボーッとする中、部屋を見渡した。
あぁ…ぴぃの部屋か。
フワフワした頭で考えて、とうのピィがいないことに気付いた。
すると
「‥んっ………」
「わっ」
ギュウッと後ろから抱きしめられた。
一気に目が覚めた俺は、ついでに昨日の出来事も思い出した。
『ん〜…何かそんな気分になったっ………』
『…ごめん、キスしたいって言ったから…しちゃっ‥た……』
『ぅん…』
伏し目がちに喋っていたぴぃを見てたら、顔を上げたぴぃと視線がぶつかって…
それで……
「……まじかょ‥」
半分意識がなかったせいか、一番重要なところは覚えてない。
都合のいい頭に少しだけ感謝した。
ただ俺が女側だったことは覚えてるけどね。。。
ぴぃだけが悪いワケじゃない。
だって二人とも酔ってたんだし、俺が抵抗してれば絶対こんな事にはならなかったはずだ。
これからぴぃとどんな顔して会えばいいんだ…。
そう思った瞬間、
赤西の顔が頭に過ぎった。
罪悪感を感じたと同時に
なぜかショックで泣きそうになった。
これは事故なんだ。
無かった事にしよう。
そう言えば、きっとぴぃだって賛成してくれる。
忘れてしまえば
大丈夫。
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