page4/9
「……あのさ、ちょっと悩み事聞いてもらっていい?」
「ん?どうしたの?」
「赤西が…よくわかんないんだ」
「っ……なんで?」
「なんか俺…嫌われてるっぽくて……でも、髪とか触ってくるし、よく視線あうし……ぃまいち‥っ何考えてんのかよくわかんなくて…。」
なんで
なんで仁なんかで悩むんだよ。
その時俺には、亀が仁のことを好きだって言ってるように見えた。
「ぴぃなんか、愚痴とか言われてない?」
「…亀のこと悪く言ってるのは聞いたことないよ?俺が亀と仲良いから言えないだけかもしんないけど」
「そっか……」
ふと亀の顔が暗くなった。
「なぁ、久しぶりに俺ん家来ない?」
「え?」
「仕切り直してパァーッとさっ♪ケーキとワイン買って(^ー^)一応今日は亀の誕生日祝ってんだから。そんな暗い顔すんなっ。」
グシャッと亀の髪の毛を撫でた。
「ぅん、そだね。ごめん」
ヘラッと眉毛をハの字にして笑った。
「っよし!じゃあ、いこっか?」
亀がコクッと頷いて、俺達は店を出た。
「ただいまぁ。」
「お邪魔しまぁす」
亀の遠慮がちに喋る声が後ろから聞こえた。
―ガチャッ!
「「っ?」」
「ちょっと兄貴!」
「空…」
「あっ亀梨くんこんばんわぁ〜♪いつも兄がお世話になってますぅ〜」
「あははっいえいえ〜」
「で、なんだよ。」
「ケータイのイヤフォンどこやったのよ!」
「あぁ〜ごめん持ってってた」
そう言って鞄からイヤフォンを取り出した。
「もぅ…」
ぶつぶつ文句たれながら自分の部屋に戻っていった。
そしたら亀がプッと吹き出した。
「なに?」
「だって‥なんか空ちゃんの方が年上に見えて(笑)」
「空、亀大好きなんだよ。家でいっつもカワイーカワイー煩くてさ。空のヤツ、亀のこと年下扱いしてるから。」
「まぢでっ!?」
そんな会話をしながら俺の部屋に入った。
「わぁ〜ちょー久々ぁ♪あれっ?布団じゃなかったっけ?」
「最近ベッドにしてみた(笑)さっ、食べよー♪俺、詮抜き取ってくるわ」
「うん(^ー^)」
.
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!