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間接照明は淡いブルーと白で統一されてて、中央には大きめの水槽。

中にいる魚が、ユラユラ揺らめきながら照明を反射させて、幻想的な世界を造り出している。




こないだ哀川翔さんに連れてきてもらったこのバー。

「女の子とか連れてきてやんな」って言われたとき、一番最初に頭に浮かんだのは亀だった。




「この人誕生日なんで、この人のイメージに合ったカクテル作ってください」

「はい、畏まりました」


そういってバーテンダーさんが作り始める。

ここは誕生日だと言うとオリジナルカクテルを作ってくれる。



亀はバーテンダーさんの手さばきをキラキラした瞳で見つめている。



グラスにそそがれたカクテルの色は


白とピンクが半分に別れていて、可愛らしいカクテルだった。

さくらんぼが最後に添えられて、スッと亀の前に差し出された。



「お待たせ致しました。お誕生日、おめでとうございます」



「うわぁ〜‥すご。ありがとうございます」

「亀おめでとう(^ー^)」

「ありがとっ」


はにかんだ笑顔をこっちに向ける。


「じゃあ、乾杯♪」



カチーン‥──と、綺麗にグラスの音が響いた。


亀が一口、ゴクッと飲む。



「なんか……甘くて美味しい」

「本当?よかった♪」

「女の子とか連れて行ったら喜びそうなのに…」



そういってチラッと俺を見る。



「ん?なに?」

「ぴぃってこんなカッコイイのになんで彼女とか出来ねーんだろなぁって。」

「ちょ、失礼だなぁ〜。よってくる女は確かにいるけどそういうの興味ねぇし。それになんか最近女に構うの疲れるなぁって」

「なんか遠回しにメチャメチャモテるって言ってるよ(笑)」

「ってか亀こそどーなのよ?ほっとかないっしょ、みんな。」

「アドレス教えてとかならよくあるけどなぁ〜。どうなんだろう?」

「俺なら……ほっとかねぇけどな。」

「え…?」

「絶対自分のモノにしたいって、思う。」

「ぅわぁ〜それスゲー執念深い女(笑)」



そうだな。なんて、笑いながら亀に言ったけど、これ本心だから、そーとー執念深いよ、俺。



なんとなく会話が途切れたとき、遠慮がちに亀が喋りだした。




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