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店内は油っこいいかにもみたいな雰囲気で、仕事帰りの人でごった返してる。

そんななか、聖と一緒に黙々とラーメンすすってる。



「っはぁ〜…ごちそーさんっ」


聖が満足したように、手を合わせながら言った。


「で?なんだよ、話って」

「亀のことだよ」


―ズッ…


ラーメンをすすっていた口がとまった。



「赤西さ…っ亀のこと、嫌い?」

「は?なんで」


っつーかむしろその逆なんですけど。


「いゃ、なーんかそんな感じがした。亀を見て」

「亀を見て…?」

「なんか、亀って嫌われてるなって思ったらソイツに対して控えめになるってゆーか‥壁作り出しちゃいそうで。でもグループ内で流石にそれはヤじゃん?だからお前に聞いてみようと思って。」

「嫌いじゃないしっつか、ありえねーし。」

「んっか…」

「てゆーか絶対ねぇ」

「?…赤西?」

「っあぁ?ごめん……」

「亀、今日飯誘おうとしてたんだよ?お前のこと」

「ぇ……」



まじで……?



「でも、山Pんとこ行っちゃったけど。…なんか赤西、亀に言わなかった?」

「言わなかったって……んなの‥」





『知らねーよ……』





…言ったかも。



「っまぁいいや。それだけ確認したかったから。じゃな。」

聖はテーブルに自分の分のラーメン代を置いて店を出てった。



じゃあ、あんとき誘えって聖が亀に言ってた、亀の相手って俺だったんだ…。



『なんか好きな人をデートに誘えねぇとかってしょげてて。』



好きな人=俺?



いやいや。
あれは亀が慌ててついた嘘だから別に俺のこと好きってワケじゃねぇし。

無駄な期待は良くないぞ、アカニシクン。



自問自答しながら、変な期待を掻き消すようにわざと音を大袈裟に立てて麺をすすった。




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あきゅろす。
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