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「じゃあ今日はココまで」

《ありがとうございました》


レッスンが終わって集中力が途切れると、とっくに帰ってるはずの空がまだその場にいることに気付いた。


「あれ、空帰んないの?」

「うん、どうせ亀と用あるし、赤西さん送っていってくれって。」

「そう、なんだ‥」


ちらっと赤西を見れば、点滴を射ったといえどやっぱり辛いらしく床に横になってた。








「赤西さん、風邪ぶりかえしますよ。」

「わかってる…」


床に横になってた俺に川崎さんが近づいてきた。


「…なぁ、さっき亀に話があるって言ってたけど‥」

「あぁ…、もう亀に素直になってもらおうかと…」

「は…?」

「…いいから早く起きてください。」

「っ……」


なんかこれ以上聞いちゃいけない気がして、黙って起き上がった。









「じゃあ、赤西さんあったかくして寝てくださいよ。」

「あぁ、はい…」


助手席に座る亀を見ると亀も俺を見てて、視線が絡まった。


「…亀、行くよ?」

「っ、うん…」

「じゃ、お疲れさま…」


俺がそういうと車は走り去っていった。









「亀?」

「ん?なに?」


運転をしながら空は俺に話しかけた。


「やっぱ‥元気ないよね」

「っ…なんか、今日疲れた(笑)」

「…私も、赤西くんのお守りばっかで疲れた(笑)」

「ふっ(笑)お守りね…、確かにっ。‥なぁ、」

「ん〜?」

「話って、なんなの?」

「…着いてから話すよっ」


チラッと見た空の顔は、なんだか悲しそうだった。






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