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そんな状態が一年ぐらい続いて、二人で『ごくせん』に出演することが決まった。

すると亀の態度に変化が出てきて、昔ほどじゃないけどまた一緒にくだらない話して笑えるようになった。

その時俺は、なんだか無性に嬉しくて、毎日楽しかった気がする。

でもそん時から俺は、『ちゃんと英語を勉強したい』って考えてて、KAT-TUNがCDデビューする以前から“留学”の二文字が頭にあった。




そして…


留学の許可を得て、皆に報告したあの日。

俺と亀は既に同居してたけど、亀は仕事が忙しくて今日も帰りが遅いみたいだったから、電話で報告することになった。






『留‥学…?』

『うん、前からずっと考えてたことで、昨日正式に許可』

『ちょっとまって…(笑)今、ちょっと頭真っ白で、言いたいこと山ほどあんだけど………なんで、今?』


“なんで今?”

そう言った亀の声は
電話越しでも分かる程
震えていた。


『っ……今、だから‥―』


そう答えた俺は、今まで自分なりに考えてきたことを全て伝えた。


『お前は、またっ…―』

『かめ…?』

『いきなり“亀”とか言うなよ(笑)最近ずっと“亀梨”だったのに…』

『ぇ‥ぁ…』


自然と口に出てたから
言われるまで気が付かなかった。


『わかった…。お前のやりたいように、精一杯してこい。』

『あんがと…亀は、そう言ってくれると思ってた。』

『なんだよ、その確信(笑)……半年、頑張れよ』

『わかってる』

『じゃぁな‥仁。』

『っ、亀…』


ハッとして呼び掛けたときには、もう電話は切れてて…自分はあの時、俺のことを“仁”と呼んだ亀に何を言おうとしたのか、どうしたかったのかなんて全然分かんなくて…。

ただ、心に何か引っ掛かったまま取れなくて、モヤモヤしたまま俺は海外に飛んだ。



そして半年経って帰国。



記者会見の時の亀は終始笑顔で、それが全て俺に対しての物だと思った瞬間、嬉しくて、今までの胸の引っ掛かりが取れた。

亀を大切な存在だと思えた。

失しちゃいけないと思った。



愛してるんだ



そう思えた。






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