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―パタン‥



「なんか今日、余計なことばっか喋ってる…。」


最近の赤西の行動に調子が狂う。

言われること、されることに一挙一動して、自分のペースが保てなくて…


「ちょーし狂っ…くしょい!」


そーいえば…

“負ける気ない”って、なんのことだろ…。


「…まぁいっか」


Tシャツとスエットに着替えると部屋を出た。










「え、亀風呂入んねぇの?」

「うん、そんな別に慌てて入る事ないかなってっくしょい!」

「くしゃみしてんだから入れよ」

「ん〜じゃぁそうする」


そう言うと亀はのろのろと踵を返した。

俺は部屋にスエットとTシャツを取りに入ってリビングに戻ってくると亀の携帯が唸っていた。


「ん〜?ぁ…」


ディスプレイには“空”って表示されていた。


「(でちゃっていいかな…)…はい、もしもし」

『か…めじゃない…。なんで赤西さんが出てるんですか。』

「亀なら今風呂入ってるけど何か用ですか」

『…心底嫌味な人ですね』

「人のこと言えた立場かよ」

『まぁいいや。それよりもしかしたら亀うちの手帳持ってないかなって…』

「あぁ、それなんだけど俺等さっき大雨に降られてカバンごと濡らしちゃって、どうしようって言ってた。」

『さっきの雨か…まぁしょうがないか、忘れたうちが悪いんだし…ってか、亀に風邪引かせたりしたら承知しませんよ?』

「ひかせねーよ(くしゃみしてたけど…)」

『じゃあ亀が出てきたら心配しなくていいって伝えてください』

「はーい」


失礼しますというと川崎さんは電話を切った。

俺はおもむろに窓に近づき、まだ激しい雨が降る外を見た。


「早く止まねーかな…」




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あきゅろす。
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