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page9/9 『自分は何で女なんだって、いつもアンタが羨ましかった。』 川崎さんは、亀のこと本気だ。 お互いにプラスとマイナスを抱えて、それでも亀が諦められない。 ―ガチャッ 「っ、亀…」 楽屋のドアを開けるとドアを背にして立っている亀がいてビックリした。 「ぁ…―」 「っ?どした?」 「ううん、なんでもない」 そう言うと戻ってった。 「今日この後なんだっけ?」 「新曲の衣裳決めとかジャケット撮影でしょ?」 「俺と上田はそのあとラジオ収録で…終わりか?」 「なんか最近忙しいのかそうじゃないのか微妙だよね」 「テレビ露出少ないからねー」 俺と上田と中丸で会話をしながらも、亀にチラッと目をやると伏し目がちになんかずっと考え事してて、その姿が少し思い詰めてるようにも見えた。 . ［*前へ］  |