居酒屋で恋して 居酒屋で恋して 9 カァ〜〜〜! み、見られたぁ! 僕は恥ずかしさのあまり、全身が硬直した。 しかもお尻に指を突っ込んだまま。 僕がそのまま四つん這いになっていると、颯人さんが顔を赤く染めて浴室から出ていった。 うわ〜(泣)。 どうしよう? 颯人さんに変なとこ見られちゃったよ〜。 自己嫌悪に陥って床に崩れ落ちていると、扉の向こうから颯人さんが、僕を気遣う言葉をかけてくれた。 「チィ、大丈夫か?お尻・・・痛いのか?」 ウッ・・・///! い、痛いけど。 それよりは、颯人さんに見られたことの方が、よっぽど恥ずかしいんだけど・・・。 あー! もう、やだ! なんか急に悲しくなってきた。 自分のお尻の穴に指を突っ込んでる姿を、大好きな人に見られちゃうなんて。 「うぅ。ヒィック、ヒック。」 「チィ、どうした?」 僕が泣き出したら、颯人さんが浴室の中に入ってきてくれた。 颯人さんは崩れ落ちている僕の身体を抱き起こしてから、僕のお尻に入れている指をゆっくりと引き抜いた。 「アッ!」 引き抜くと同時に上擦った声が漏れて、僕は恥ずかしさのあまり居たたまれなくなってしまい、颯人さんから顔を背けた。 颯人さんは、そんな僕を抱き寄せてから、耳元で囁いた。 「チィ、泣くな。俺がお尻を洗ってやるから。」 ドキン! 颯人さんの一言に、僕の背中に何かが駆け抜け、不自然なほど身体が揺れた。 だ、だって、颯人さんが・・・僕のお尻を洗ってくれるって。 しかもスゴいエロチックな声で言うんだもん。 そんな艶っぽく言われたら、誰だって感じる! ・・・。 か、感じるって。 颯人さんに失礼じゃないか。 颯人さんはきっと僕を気遣ってくれただけなんだから。 あー! なんだか混乱してきて頭が痛い。 だけど、断らなきゃ。 颯人さんに僕のお尻を洗ってもらうなんて・・・そんな恥ずかしいこと・・・///。 ピクッ。 お尻に颯人さんの指が触れた。 「チィ、力抜けるか?」 「や、やめ、て。やっぱり、自分で洗いま、アッ!」 後ろを振り返って颯人さんに言ったけど、時既に遅く、指が挿入され始めた所だった。 「チィ、痛いか?」 「う、ううん。・・・けど、あっ、痛い!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |